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建築用語って難しすぎる!
という事で、今日は室内ドアの用語について解説します。知っているだけで新築やリフォーム時に使えるし、気づきになります。
リフォーム業者には得意分野があるのを知っていますか?その得意分野を知る方法は相見積もり(複数見積り)しかありません。大工工事が得意な会社に水回りのリフォームをお願いしても高くつくかもしれません。外壁工事が得意な会社に内装工事を依頼していては損してしまう可能性がありますよ。
リフォームの見積で損をしない一番の近道は、「2社以上の見積りを取る事です」
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ドアの枠の見込みを解説
この業界では、ドアの打ち合わせの際に「枠見込みはいくつにしますか?」という会話をします。
現場によって壁厚は違うので、新人にみならずベテランでも発注ミスを起こすことも多い建材の要注意ポイントです。
枠見込みは、ドアを手配する上で非常に重要で、間違えると現場の納まりが悪くなったり発注しなおさないといけません。。それぐらい重要な所です。
枠の見込みは現場の壁厚に応じて変える必要がある
百聞は一見に如かずという事で、まずは図面をご覧ください。
上の図の右の絵に描いた①番~⑤番について順に説明します。
枠見込みの選定方法
①番がドアの縦枠を上から見た図です。
②番は戸当たりと呼ばれるものです。図面ではわかりにくいので、写真でどうぞ!
ドアの枠を正面から見た時の幅が枠見込みという事になります。
図面の枠の左側に110と記載されているのが分かるでしょうか?これは、110mm(11cm)という事ですね。
まさに、この110が【枠の見込み】となります。
今回なぜ110mmの枠見込みなのでしょうか?それにはちゃんとした理由があるんです。
今回の図面の壁は、④65mmのスタッド(軽鉄)+③石膏ボード(片側12.5mm×2)=90mmとなっています。
※一般的木造住宅の場合は、105mm角の柱+ 石膏ボード(片側12.5mm×2)=130mm となります。
枠の見込みを選定する際には、現場の壁厚+両サイドのチリを考慮する必要があります。
チリは、基本的には10mm~15mm前後(20mmまで)必要となります。
今回の90mmの壁の厚みの場合は、枠の見込みを110mmにする事で両サイドのチリを10mmずつ確保する事ができる
チリが必要なのは、巾木や窓枠との絡みがあるから
先ほどチリが10mm~15mm前後と書きましたが、なぜチリが必要なのか?壁と同じ幅でも良いのではないか?と思われる人もいるかもしれません。チリが必要な理由は、「巾木が飛び出してしまうから」というのが一番わかりやすいかもしれません。
写真をご覧ください。
この指で押さえている所が、枠のチリ(枠の裏側)となります。
その下に巾木がきているのがわかりますでしょうか?
枠のチリがなかったら、巾木はどうなるでしょうか??→そうです、飛び出しますよね。
飛び出してしまう=納まりが部細工=巾木の木口が丸見え、という事になってしまいます。
一般的な巾木の厚みが7mm~9mmほどとなっているので、おのずと枠のチリが10mm以上は必要になるという事になりますね。
まとめ
何となくわかっていただけたでしょうか?
なかなかドアの枠もただ単純にドアを支えているだけではなく、壁や巾木・窓枠などの色々な商材との取り合いを考えて作られているんです!
建築って奥深いですね~。
それでは、本日も最後までありがとうございました。