こんにちは、ゆうすけです。
今日も建築現場を走り回っております。
毎日建築材料に触れていると、すべてが当たり前に思ってくるのですが、
私が当たり前と思っている事=皆が当たり前ではないと思っています。
今回は、室内建具のアウトセット引戸について。。
かなりマニアックですがよろしくお願いします!
Contents
アウトセット引戸とは?
アウトセット引戸とはその名の通り、アウト(外側に)セットされたドアです。
これだけでピンとこない方はこちらをご覧ください。

これでもちょっと分かりにくいでしょうか?
扉が壁の外側を走っているのが分かりますでしょうか?
通常の引戸はこんな感じです。

通常の引戸は壁の中に納まっていて、壁から出っ張っていないんです。
写真で見るとわかりにくいので、図面で見てみましょう。
ますは、通常の引戸から↓

はい、こちらですね。
こちらは上から見た図になります。
壁と壁の間に引戸がおさまっている状態です!
アウトセットはというと~?

こうなります。
壁の中には納まらず、壁の外側を扉が走っています。
どうでしょうか?すっきりされましたでしょうか?
アウトセット引戸ってなんで必要なの?
アウトセット引戸がどんな商品か理解できた後は、
アウトセット引戸がどのような状況で使用されるかについてですが!
基本的にはリフォームで使用をする事が多い商品なんです。
なぜリフォームで使用する事が多いのか?
と言いますと、一番多い用途は現状開き扉がついているが → 引戸に変更したいという場合です。
開き戸だと、どうしても扉を開くのにスペースが必要だったり、
車いすなどお使いの方や高齢の方は、
一歩下がりながらドアを開けるという作業が大変になってきます。
一方で引戸は扉をスライドさせるだけなので、デッドスペースも少なくなる為、
リフォームの時に開き戸→引戸へ変更される方が多いのです。
でも、リフォームの時にアウトセットにせず、通常の引戸でもいいのでは?
と思われるかもしれませんが、そこが味噌なんです。
開き戸→引戸に変える際に、現状の開き戸の枠ごと取ってしまうとどうなるでしょうか?
クロスにも影響が出てしまうし、床についている見切りなどにも支障がでます。
なので、開き戸の枠はそのままにおいておいて、
扉だけ外した状態の所へアウトセット引戸を取り付ける。という事になります。
ですので、アウトセットは壁の外側を走っているんです。
アウトセット引戸はリフォームにしか使えないの?
そんな事はありません。
新築現場でもアウトセット引戸を使用する現場は多々あります。
新築現場でも、柱の位置によっては通常の引戸が入らない場合もあり、
その際はアウトセット引戸にて納めるケースもよくあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日はアウトセット引戸についてちょっと語ってみました。。
ちょっとした豆知識になればうれしいのですが・・・。
それでは、今日も最後までありがとうございました^^