システムキッチン選びは色柄・形・機器と決める事が多くて大変ですよね。
そしてそれを仕事としている私たちも日々勉強!といった感じです。
今日はキッチンの形『I型』にフォーカスして記事を書いています。
システムキッチンのI型のメリットとデメリットを理解しよう
さっそくですが、下記の2枚の写真を見比べてください。
問題です。
どちらがI型キッチンでしょうか?
正解は・・・
どちらもI型です。
1枚目の写真は対面キッチンじゃねーかー!
いえいえ、どちらもまぎれもないI型ですよ。I型のキッチンは建築側とのコラボで色々な形に変化する事ができるんです👆それでは、I型のメリットデメリットとともに見ていきましょう
I型キッチンはシステムキッチンの基本
ちなみに『I型』=アイ型と呼びます。
I型キッチンは各システムメーカーが標準としている基本的な形です。
その時点でI型キッチンというのはシステムキッチンを代表する形なんです。
私も日々システムキッチンを各現場に段取りしていますが、そのほとんどがI型のキッチンです。
逆にI型以外の形は、現場の間取りや大きさがばっちり合わないと設置できないという欠点があり、
どうしてもI型がポピュラーになってくるんです。
I型には壁付け・造作対面という方法がある
I型=壁付けという認識があると思いますが、ここでいう壁というのは何も部屋の壁の事ではありません。
なぜ壁付けなのか?というと、「キッチンを壁に固定しているから」なんです。
ようするに、場所を選ばすキッチンの背面に壁さえ作る事ができれば設置ができるんです。
そこで可能になるのが『造作対面プラン』です。
下記の写真を見てください。
キッチンの廻りに壁があるのがわかりますか?
壁の上には笠木(無目枠)が取り付けられていますよね。
この『壁』さえ現場で作ってもらえれば、I型キッチンは対面キッチンにする事ができます👆
I型キッチンのメリットは?
価格が安い
・まず一番のメリットは価格が抑えられることです。
なぜ価格が抑えられるのか?というと、形自体がシンプルなので大量生産が可能である事・そもそも一番オーソドックスな形で全国的に採用台数が多い事があげられます。
いつでもたくさん作れる商品と、たまにしか出ない商品だったらどちらを安く売りますか?
というように、それだけ人気の形なんです👆
また、設置費用も対面キッチン・アイランドキッチン・Ⅱ型キッチンに比べるとコストを抑える事ができます。
対面・壁付けを現場で調整できる
・間取りを検討する際に、間取りによってキッチンを変更する必要がなくなります。
大工さんに腰壁を作ってもらえば対面にもできるし、そのまま壁付けにしても大丈夫。
シンプルな形なので間取りを検討する時も助かります。
吊戸棚を設置する事で収納力UP
対面キッチンには通常吊り戸はつきません。
レンジフードの形が対面キッチン用だから、そのよこに吊戸棚をつける事が難しいのです。
I型のキッチンは吊戸棚が標準の為、収納量が多くなります。
I型キッチンのデメリットは?
見た目が普通
見た感じはごくごく普通のキッチンです。
やはりその辺は対面キッチンの方がお客さん(来客)のウケは良いです。
ただし、I型キッチンでコストを抑えつつ、「機器をグレードアップさせる」というのは賢い選択だと思います👆
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壁付けキッチンの場合は、リビングに背を向けるかっこうになってしまう
壁付けにすると、どうしても壁に向かって調理をする為、リビングから背中を向けた状態になってしまいます。
そうなると、キッチンが「丸見え」状態になるので、来客時はしっかりと片付けをしておく必要があります。
壁付けキッチンの場合は、手元が暗くなりやすい
照明器具をしっかりつければ解決する問題かもしれませんが、壁に向かって作業をする際に、対面キッチンよりも暗くなりがちです。
レンジフードの照明や吊り戸したの照明を取り付けて、「暗くて料理をする気にならない」という状況になるのを防ぎましょう♪
まとめ
今日はシステムキッチンの中の『I型』について書いていきました。
結論からいいますと、I型のキッチンは
・一番オーソドックスで人気の形である
・形がシンプルなので、現場に合わせて設置可能
・I型でも造作対面キッチンが作れる
・吊り戸の要・不要が選べる
上記の点を考えると、まったくもって問題の無いキッチンです。
キッチンの形にこだわるよりも、その分機器にお金を回した方が良い場合もあります。
ご自身のライフスタイルに合わせて素敵なキッチンを見つけてください!