住宅設備取り扱いのプロとして、日々数多くの現場に商品を納入しています。
その知識を活かしてキッチンの教科書なるものを書いています。
キッチンを買い換えたいけど何から始めればいいの?
キッチンを選ぶのって大変そう・・・。
という方向けに記事を書いていきます。
キッチン選びの教科書|一生後悔しない素敵なキッチンと出会うために
システムキッチンは家電商品(電子レンジや炊飯器)のように、置くだけの商品ではありません。
施工を伴いますし、建築側の間取りや納まりを検討しながら仕上げていかなければいけません。
最終的には、その工事をお任せする業者さんとの打ち合わせになってくるのですが、その前に「自分が理想とするキッチン」をしっかりとイメージして、打ち合わせに臨むことをおすすめします。
何十年も使うキッチンだからこそ、妥協するのではなく、しっかりと検討していきたいものです。
STEP1 システムキッチンのメーカーを知ろう
キッチンの形やサイズがなんとなく頭でイメージできた後は、キッチンメーカーの選定です。
このキッチンメーカーの選定は非常に大切ですので、下記の記事を参考にしていただき各メーカーの強い所や特徴をしっかりと把握した上で、自分好みのメーカーを選びましょう。
メーカー選定する上でのチェックポイント
ほとんどのメーカーがほぼ同じようなシステムキッチンを販売していますが、その中でも各メーカーの色を持っている商品が多々あります。
メーカーを選定する場合は、その色が自分好みのものであるのか?使いやすさはどうか?を判断していく必要があります。
下記項目を確認していくことで、満足度の高いキッチンを選択できます。
STEP2 システムキッチンのシリーズ別の価格帯を知ろう
キッチンを選ぶ際に「メーカーは決めたけど、どのシリーズで選べばいいか分からない」という人も多いはず。
キッチンメーカー各社、3シリーズ程を平行展開して販売しています。
なぜシリーズを1つに絞らずに、3シリーズ程を平行販売するのか?というと、そこにはメーカーの戦略があるんです。
飲食店にも多い「松・竹・梅」という考え方になるのですが、基本的には価格の違いで性能・バリエーション・オプションの違いを出しているんです。
ですので、【松では】良い機能や設備を上位機種でしか取り付けができなかったりすることで、「上位機種を販売できる」というメリットがあります。
逆にいうと、【梅では】機能を制限したり、バリエーションを減らす事でコストを削減し、お求めやすい価格帯に仕上げているという事になります。
どちらにしても、この『松・竹・梅」は売る側にも買う側にもメリットがあるという事になります。
まずは、下記の記事で各メーカーの価格帯を確認しましょう。
自分の予算も良く分からないという方は、とりあえず竹の商品をチェックしてみましょう。
竹の商品には各メーカーの特徴が表れています。
それでは下記の記事を参考にしていただき、各シリーズの立ち位置を確認していきましょう。
STEP3 システムキッチンの扉の色柄・素材を確認しよう
自分好みの色柄をある程度絞ろう
各メーカーで色柄が異なるので、好きな色柄があるメーカーを探そう
上記写真はクリナップのステディアですが、1メーカーの1シリーズだけでこれだけの色柄バリエーションがあります。
扉柄はキッチンの顔になるので、自分の好きな色を探しましょう。
床材や天井材との相性を考えて、空間コーディネートするのがおすすめです。
下記の記事を参考にしてみてください。
STEP4 システムキッチンの理想のカウンターを探そう
キッチンのカウンターといわれると何を思い浮かべますか?
人大カウンターですか?ステンレスカウンターですか?
色は白ですが?シルバーですか?
そう聞かれると、一般的には「人造大理石はホワイト、ステンレスはシルバー」というイメージになりますよね。
しかし、近年は人造大理石の中でも色柄・質感の違うものや、ステンレスであれば表面仕上げの違うものなど、
バリエーションが豊富にあります。
「カウンターなんてどれも一緒」と思っていると、後々後悔する羽目になりますよ!?
まずは、人造大理石とステンレスカウンターについてちょこっと勉強してみましょう。
知っているのと知らないのでは雲泥の差がでます。
下記の記事を参考にしてみおてください。
STEP5 システムキッチンの使い勝手の良いシンクを探そう
1.人大シンクなのか、ステンレスシンクなのか?を確認
2.各メーカーのシンクの特徴を確認する
・パナソニック → ラクするーシンク
・クリナップ → 流レールシンク
・リクシル → Wサポートシンク・ハイブリッドクォーツシンク
・タカラスタンダード → 家事らくシンク
・TOTO → すべり台シンク
シンクの種類はまだまだいっぱいあります。
選択したキッチンのシリーズによっては上記のシンクを選べない場合もありますので、確認してみてください
STEP6 システムキッチンのサイズや形を考えてみよう
👇一般的なシステムキッチンのサイズ・形は下記記事より確認ください
まず一番最初に考えないといけない事はどんな形のキッチンにするのか?です。
ただし、「どんな形のキッチンを選択してもいいのか?」というとそうではありません。
新築にしてもリフォームにしても『間取り』を考慮した上で形を決めていかないといけません。
そこが難しくもあり、楽しい所でもあります。
どんな人でもキッチンを使う人であれば「理想のキッチン」というのは存在しているはずです。
「業者さん任せ」というのはあまりオススメしません。
キッチンの形や大きさを業者さんに任せる場合のメリットとデメリット
メリット
- 担当の人の得意なキッチンを提案してくれるので見積が早く出来る
- 建築現場の間取りや納まりを考慮した上で提案してくれるので、施工(工期)が短くて済む
デメリット
- 現場の担当者の方の「知識が無いキッチン」の提案をしてもらえない
- ありきたりな形で提案される事が多い
- 建築工事的にややこしくなるようなキッチンの提案は避けてしまう為、限定されてしまう
上記にもありますが、メリットとしてはお任せすると方が現場はスムーズに進むという事。
デメリットとしては、現場の担当者の知識や経験に左右される為、自分が理想としているキッチンにはなりにくいという事があげられます。
やはり、せっかくキッチンを買い換えるor購入するのであれば、自分が使いたいキッチンのイメージは始めから持っておくべきです。
STEP7 レンジフードを知ろう
システムキッチンには欠かせない存在のレンジフードですが、色柄や形にこだわる為あまり気にせず『メーカー標準品』を購入している方が非常に多いです。
選択としては間違ってはいないのですが、少しお金を出すだけで毎月・毎年の掃除が格段に楽になるとしても、あなたはその標準品を選びますか?
私は形にこだわり、機能を重視しなかったタイプなので、やはり後悔があります。
AIや自動ロボットの時代です、レンジフードも昨日のすぐれた商品が多くあります。
ぜひぜひ妥協せず、最後までキッチン選びを楽しんでください!
👇レンジフードに関する記事はこちらから👇
STEP8 システムキッチンの各部位の名称や役割を確認しよう
各部位の名称を把握する理由は、ショウルームでの商品見学や工務店・リフォーム会社との打ち合わせ時に聞き間違いや勘違いを無くすことや、商品選定時に選定を忘れないようにするために知っておいた方が良いと思います。
仮に「上巾木は付けといていいですか~?」といきなり現場の人に聞かれても、どこのことか分からないですよね?
「いいですよ」と適当に答えてしまったけど、「付けるんじゃなかった」と後悔してしまう事もあるかもしれません。
そういった事を防ぐ為に、各部位の名称と役割は最低限しっておいて損は無いと思います。
STEP9 実際にシステムキッチンの見積を取ってみよう
迷った時はとにかく行動しましょう👆
最近は無料で見積りを取る事ができるサイトが多くあります。
無料でリフォームの見積りをとれてしまうのだからやってみるべきです!
「リフォームって高そう。。」というイメージが変わるかもしれませんね。