
仕事というと、どの業界を見ても「楽な仕事」というのはないと思います。
例えばどんなに楽な仕事でも「暇すぎると時間がたつのが遅い」と感じ、それが毎日続くと苦痛になるでしょうし、好きな事を仕事にできた場合(スポーツ選手など)でも単に楽しいというだけではなく、「結果を残さないといけない(実力主義)」というプレッシャーに毎日悩まされるでしょう。
私自身、食品業界・接客業(飲食)、建築業界を経験してきていますので、建築業界の大変なところを踏み込んで解説していきたいと思います。
大変か?大変じゃないか?と問われると間違いなく前者になります。

建築業界は大変?その理由とは?
建築業界は大変ですか?と聞かれると間違いなく「大変です」と答えます。
一見、建築・モノづくり・デザインなどと聞くと、やりがいのある専門職といった印象を受けますが、
正直そんなにきれいな仕事ではありません。
それではまずは建築業界の販売ルートを大まかに解説します。
建築業界の販売ルート
販売ルート
- メーカー(商社または代理店へ商品を販売)
- 商社 :(メーカーから仕入れた商品を代理店・販売店へ商品を販売)
- 代理店:(商社と同じ立ち位置ではあるが、メーカーの代理として動かないといけないので、あらゆる問い合わせに対応しないといけない)
- 販売店:(木材店が多いが、他にも営業会社・サッシ屋・など)商社・代理店から購入した商品を工務店へ販売
- 工務店:仕入れた商品で新築・リフォームを行う
各仕事の大変なところを解説
メーカー

メーカーの大変なところは下記です。
・価格調整(対応)
とにかく競合の多い業界です。他のメーカーとの相見積もりなど常に価格競争が起こっているため、常に価格対応に追われます。
どれだけ品物が良くても、価格で不採用になるケースが非常に多いです。
・クレーム対応
建築業界はクレーム(トラブル)産業です。私も15年間この仕事をしていますが、トラブルやクレームが入らなかった日はないのではないでしょうか?メーカーの場合は、商品トラブルが付き物ですね。
よくあるのは、商品の破損、動かない・機能しないなどの商品クレームや、商品欠品による納期トラブルなどです。
大変な所
- クレーム産業の為、クレーム対応が非常に多い
- 得意先(販売先の商社・代理店のレベル)によって忙しさが大幅に変わる
商社

商社の主な仕事はメーカーの商品を代理店や販売店へ紹介する事です。
基本的にはメーカーの商品を販売店や工務店へ販売し、販売手数料をいただく事で成り立っています。
メーカーの商品を販売するためのかけ橋になることが役目です。
こちらもケースバイケースではありますが、販売先によっては現場へ訪問し打ち合わせや発注といった仕事をしないといけないこともあります。
大変な所
- 問合せ(電話・FAX・メール)の量が多い
- 取扱商材が多い為、幅広い知識が必要
- 代理店や販売店への提案営業が主な為、アポ取りの営業がメインとなる
代理店

商社との区別が難しいですが、商社のように「幅広く商材を取り扱っている」というよりは、「あるメーカーに特化して販売している」といった仕事をしています。
ですので、メーカーの代わりに打ち合わせしたり、商品の提案をしていくのがメインの仕事です。
メーカーの仕事を代わりにこなさないといけないので、ありとあらゆる問い合わせやクレームを処理しないといけません。
大変な所
- メーカーに代わって商品選定や現場の打ち合わせが必要(責任を問われやすい)
- 膨大な電話問い合わせ・メール・FAX処理(一日に100件以上携帯が鳴る事もある)
- 売り先の販売店の質によっては、その先の工務店や施主の対応を振られる事もある
販売店

最後は販売店という立ち位置の仕事です。
材木屋・サッシ屋などが多く、メインの仕事をしながらメインとは関係のないメーカー商品を取り扱っているという会社が多いです。
基本的には商社や代理店から商品を購入するのですが、工務店との現場打合せや、工務店によっては施主さんとの打ち合わせに呼ばれる事も多いです。
現場打合せ・見積り・積算をこなす仕事です。
大変な所
- 休みが週1の場合が多い(材木店・サッシ屋など)
- 商品配達がある為、朝が早い
- 現場打合せ・発注がメインなのでドタバタ感は否めない
まとめ
建築業界のルートの仕事についてざっくりとお伝えしました。
現場に近ければ近い程(工務店や現場サイドに近い)、急ぎの用事やトラブルが直面するのでドタバタとしてしまいます。
ここまで毎日のようにトラブルが起きる業界も珍しいのでないでしょうか?
トラブルの起きる理由としては、
があげられます。
働き方改革が始まっ手からは夜も帰るのが早くなったものの、まだまだブラックな会社は多いです。
とても忙しい業界ですが無くてはならない仕事ですので求人も多い為、「自分のスキルを上げたい」「手に職をつけたい」という人には向いているかもしれません。
建築・住宅業界の市場は大きいのでつぶしの聞きやすい業界ともいえるかと思います。
